「韓国の米ってまずいって本当?」「日本の米とはどう違うの?」
韓国も米が主食。韓国在住4年目の筆者は、毎日の食卓で韓国のお米を食べています。実際に現地で暮らしながら、日韓の米の“リアルな違い”を感じてきました。
最近では日本国内でも韓国産米の輸入が始まり、「韓国のお米」に対する関心が急上昇中です。一方で、ネット上には「韓国の米はまずい」という声も見られますが、それは本当なのでしょうか?
本記事では、日本人の視点から、味・食感・価格などを徹底的に比較し、正直にお伝えします。
この記事では、以下のポイントについて詳しく解説します。
- 韓国の米は本当にまずいのか?実際の味や食感をレビュー
- 韓国産米と日本産米の違い(品種・栽培方法・精米など)
- 韓国産米が日本で注目されている理由と輸入の現状
- 在住者が教える韓国で美味しいお米を買うコツ
韓国の米はまずい?それとも美味しい?在住者の本音レビュー
在韓4年目の筆者の本音:

「まずいお米もあるが、美味しいお米もある。でもやっぱり日本のコメの方が美味しい。」
韓国在住4年目の筆者の感想を率直に言えば、「まずいお米もあるが、美味しいお米もある。でも、やっぱり日本の米の方が美味しい。」というのが結論です。 特にローカルスーパーで売られている安価なお米は、日本人の舌には「パサパサしている」「粘りがなく味気ない」と感じることが多いです。
しかし、韓国にも日本のコシヒカリのような品種があり、たとえば「チンミ(진미)」や「ヒャンミ(향미)」といった高品質米は、炊き立てはもっちりとして甘みもあり、驚くほど美味しいです。コシヒカリという銘柄も存在します。
「まずい」と言われる理由
- 水分量が少なく、粘り気が少ない米が多い
- 冷めるとパサつきやすい
- 流通段階での精米技術に差がある場合も
「美味しい」と感じる韓国米の特徴
- 産地によっては日本米に近い食感と甘み
- 高品質品は粒が立ち、艶がある
- 雑穀と混ぜて炊く文化もあり、栄養価が高い
韓国米と日本米の違いとは?5つのポイントで比較
- 品種の違い
- 栽培・精米技術の違い
- 保存状態と流通
- 炊き方の違い
- 食文化の違い
①品種の違い
日本米は主に「ジャポニカ米」で、韓国も同様にジャポニカ種ですが、品種開発が異なります。日本はコシヒカリ、あきたこまちなど多品種が競い合う市場に対し、韓国では政府主導で特定品種に集中して栽培されています。
②栽培・精米技術の違い
日本の精米技術は非常に高く、食味の高さに大きく影響します。韓国でも近年は改善されてきていますが、地域によっては精米方法にばらつきがあり、味の安定性に欠けることもあります。
③保存状態と流通
韓国では常温保存が主流で、長期間置かれた米は風味が落ちやすい傾向があります。日本のように「低温流通」が徹底されていないことも、味に影響します。
④炊き方の違い
韓国では炊飯器の性能よりも早炊き重視の傾向があり、水加減や蒸らし時間の違いで、米の美味しさを十分に引き出せていない家庭もあります。

パリパリ(早く早く)文化の影響かな?
⑤食文化の違い
日本では「ご飯が主役」ですが、韓国ではおかず(パンチャン)が主役。ご飯はその引き立て役として、あっさりした味を好む傾向があります。そのため「米そのものの味が薄い」と感じる日本人も少なくありません。

ビールも味が薄い傾向があります。焼酎と混ぜて飲むこと(ソメク)が多いためらしいですが。
韓国のソメク(소맥)は、焼酎(ソジュ:소주)とビール(メクチュ:맥주)を混ぜて飲む爆弾酒の一種です。ビールが苦手な人でも飲みやすいので人気です。
韓国産米が日本で注目されている理由
最近、日本国内で韓国産米の輸入が始まったことがニュースになりました。韓国農協インターナショナルによると、2025年4月時点で既に2トンが輸入済みで、今後はさらに20トンの輸入が予定されています。
関税や輸送コスト(1キロあたり341円)により、以前は採算が取れませんでしたが、日本国内の米価格が高騰しており、価格差が縮まったことで初の本格輸入に踏み切ったとのことです。
韓国産米の価格例(2025年4月時点)
- 4kg:4,104円
- 10kg:9,000円
価格帯はやや高めですが、「韓国旅行中に食べた米が美味しかった」「キムチや韓国料理に合う米が欲しい」といった需要が広がっているようです。
韓国で米がいくらで売られてるか興味がある方はコチラの記事をご覧ください。
韓国在住者が教える!韓国で美味しいお米を買うコツ
韓国で美味しい米を選ぶには、以下のポイントを押さえるとハズレを引きにくくなります。
チェックポイント
- 新米かどうか(생쌀=新米の表示あり)
- 精米日が新しいか(製造日がパッケージに記載)
- 品種名の確認(진미や향미など高評価の品種)
- 生協・農協の直販(クオリティが安定)
また、最近では大型マート(eマート、ロッテマート)よりも、オーガニック専門店や地元農協直営ショップで質の高い米が見つかりやすい傾向にあります。
まとめ|韓国の米は「まずい」とは一概に言えない
「韓国の米はまずい」と感じる背景には、文化の違いや食べ慣れの差が大きく関わっています。確かに、日本の高級米に慣れていると、韓国の一般的な米は物足りなく感じるかもしれません。
しかし、選び方や炊き方によっては、韓国のお米も十分に美味しく、日本人の食卓にもなじみます。今後、韓国産米の輸入が増えることで、日本でも“韓国の米”が身近になる日は近いかもしれません。
【参考】韓国では米10kgを3,000円台で買うことができます。韓国旅行の際に、お米を持ち帰る方が増えています。興味がある方は、こちらの記事を参考にしてください。
>>韓国のお米は日本に持ち込める?持ち帰りのルール・検疫手続き・注意点を解説【2025年最新】
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