この記事では、世界平和度指数、犯罪率、現地体感治安データ、旅行者目線や都市単位の安全性も反映しています。
「海外旅行、行くならどの国が一番安全?」と気になる方へ。観光学を専門に学び、12年以上にわたる渡韓歴、韓国在住4年目の筆者が、これまでイタリア、イギリス、イスラエル、エジプトなど多様な国を旅した実体験と、国際的な治安データをもとに、2025年版「海外旅行に安全な国ランキングTOP20」を厳選してご紹介します。
かつてイスラエルを旅した際、突然の銃声に命の危険を感じ、物陰に隠れて震えた体験から「安全な国での旅行」の重要性を痛感。その経験を踏まえ、一般的なランキングでは見落とされがちな“都市単位の治安”や“旅行者の体感安全性”も重視した、より多角的な安全ランキングを作成しました。
よくあるランキング(例:NEWT記事)では「GPI(世界平和度指数)」のみを参照していますが、本記事では以下のような複数の国際的データを使用し、より旅行者目線に立った構成です。
- Numbeo安全指数
- 世界平和度指数(Global Peace Index, GPI)
- 旅行者や現地住民による体感安全度
- 都市単位・国単位の犯罪率、法制度、社会安定性
この記事を読むとわかること
- 2025年版・海外旅行で安全な国ランキングTOP20
- 「一人旅」や「女性旅行者」にとっての安心度
- NEWT記事との違い・比較で見えるランキングの根拠
- 安全な旅をするためのホテル予約のポイント
海外旅行 安全な国ランキング20|2025年最新
以下は、2025年時点で最も安全とされる国を冒頭でお伝えしたように、多角的な評価指標に基づいてランク付けしたものです。(自国の順位も知りたい方が多いと思い、日本も含めています。)
順位 | 国名 | 主な根拠・特徴 |
1 | アンドラ | 犯罪率極めて低く、治安抜群 |
2 | アラブ首長国連邦(UAE) | 厳格な法制度、治安維持が徹底 |
3 | カタール | 統治安定、犯罪率低い |
4 | 台湾 | 暴力犯罪・窃盗が少ない |
5 | オマーン | 治安・社会安定 |
6 | マン島 | 小規模で治安良好 |
7 | 香港 | 都市型だが犯罪発生率低い |
8 | アルメニア | 比較的平和、犯罪少ない |
9 | シンガポール | 法律厳格、観光地も安全 |
10 | 日本 | 殺人発生率最低水準、夜間も安全 |
11 | スイス | 社会的安定、医療・インフラ充実 |
12 | ノルウェー | 福祉国家、治安良好 |
13 | フィンランド | 教育・福祉・治安 |
14 | オーストリア | 都市・自然ともに安全 |
15 | 中国 | 大都市中心に治安維持 |
16 | ポルトガル | 平和度高い、観光地も安全 |
17 | 韓国 | 都市部も比較的安全 |
18 | デンマーク | 福祉・社会信頼高い |
19 | スロベニア | 自然と都市の治安良好 |
20 | ニュージーランド | 平和度高い、自然災害以外は安全 |
アンドラってどんな国?

画像元:朝日新聞
アンドラは、スペインとフランスに挟まれたピレネー山脈に位置する、ヨーロッパで最も小さな国の一つです。公用語はカタルーニャ語で、観光業も主産業とし美しい自然景観と歴史的建造物が多く、スキーやハイキングなどのアウトドアも人気です。
▼アンドラについてくわしくしたい方は、コチラの記事(朝日新聞記事)をご覧ください👇
海外旅行 一番安全な国 どこ?|NEWT記事との比較
旅行者にとっての「安全な国」は、参考にする指標によって大きく異なります。以下の表で、GPIのみを基準にしたNEWT記事と、私のように複数の評価指標を加味したランキングを比較します。
順位 | NEWT記事(GPI基準) | 当記事(多指標評価) |
---|---|---|
1 | アイスランド | アンドラ |
2 | デンマーク | UAE |
3 | アイルランド | カタール |
4 | ニュージーランド | 台湾 |
5 | オーストリア | オマーン |
一人で行っても安全な国 どこ?|女性・シニアにも安心
アンドラ、シンガポール、台湾、オマーン、スイスなどは、公共交通や夜間の治安に優れ、一人旅や女性、シニア世代にもおすすめです。
治安のいい国 アジア|東アジア・中東の注目国

photo by pixabay
- 台湾
- 日本
- シンガポール
- 韓国
- UAE(中東)
ホテル予約で旅の安全性はさらにアップ|信頼できる予約サイト
どれほど治安のいい国でも、宿泊施設の選び方次第で滞在中の安心度は大きく変わります。以下の記事では、40代・50代の旅行者にも信頼されるホテル予約サイトを厳選して紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
【40代・50代向け】海外行くなら信頼できるホテル予約サイトおすすめTOP5を利用しよう
日本の公的機関が発信する「海外の安全情報」も要チェック!
海外旅行先の治安情報を調べる際は、各国のデータや体感治安に加え、日本の外務省が提供している公的な安全情報も必ず確認しましょう。
外務省 海外安全ホームページ

画像:外務省海外安全ホームページ
▶ https://www.anzen.mofa.go.jp
概要:
日本の外務省が運営する公式サイトで、世界各国・地域の最新の治安情報、テロ・誘拐情勢、感染症情報、災害情報などを網羅。国・地域別に情報が整理されており、旅行前・滞在中に確認必須のサイトです。
主な内容:
- 危険情報(レベル1〜4までの分類あり)
- スポット情報・広域情報
- テロ・誘拐情勢
- 安全対策の基礎データ
- パスポート紛失時の対応方法
- 在外公館(大使館・領事館)連絡先リスト
たびレジ(外務省 海外安全情報配信サービス)

画像:たびレジ
▶ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
概要:
海外旅行者や短期滞在者が無料で登録できる安全情報配信サービスです。旅先の最新情報がメールで届き、緊急時の安否確認や支援にも役立ちます。
主な特徴:
- 出発前から目的地の安全情報をメールで受信
- 旅行中もリアルタイムで事件・事故・災害情報を入手
- 緊急時の安否確認・支援がスムーズに受けられる
補足:海外安全情報オープンデータ
外務省では、これらの安全情報を機械判読可能なオープンデータとしても公開しており、旅行関連アプリやWebサービスにも活用されています。
「海外の安全情報」まとめ
旅行先の治安を知るには、GPIなどの国際指標や現地の実情だけでなく、日本の外務省が提供する情報も併せて確認するのが安心です。
特に「外務省 海外安全ホームページ」と「たびレジ」は、日本人旅行者にとって最も信頼性が高い安全情報源です。
海外旅行前には必ずチェックし、たびレジへの登録を強くおすすめします。
まとめ|旅行先の安全性は多角的にチェック
- 安全な国ランキングは、治安、犯罪率、社会安定性、旅行者の体感など多面的な視点が重要
- GPIだけでなく、Numbeoなどのリアルな指標を参考にすべき
- 小国や都市単位での治安データも旅行者には有益
- 旅先での安心感を高めるには、ホテル選びもカギ
渡航前には、外務省や各国大使館の最新情報も必ず確認し、安全で楽しい海外旅行をお楽しみください。
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