エアプサンってどうなの?
韓国への旅行や出張でLCCを利用する際、「本当に安全なの?」と不安になる方は少なくないと思います。
特にエアプサンは料金の安さが魅力ですが、過去の事故や遅延率、口コミ評価など、安全性が気になりますよね。
私自身、渡韓歴12年以上・現在韓国在住4年目で、これまで複数の韓国LCCを実際に利用してきました。その経験からも、エアプサンの安全性や口コミは旅行者にとって重要な判断材料だと感じています。

金海空港(釜山)を利用することが多いので、エアープサン搭乗回数がLCCの中では一番多いですが、とにかく対応がいい印象です。
本記事では、初めてエアプサンを利用する方も安心して搭乗できるよう、事故歴や運航実績、遅延率、手荷物ルールまでわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- エアプサンの概要と他の韓国LCCとの違い
- 事故歴や運航実績から見る信頼性
- 遅延率・口コミからわかる実際の評価
- 搭乗前に確認しておきたい安全チェックポイント
エアプサンとは?LCCとしての特徴と概要
エアプサンは韓国・釜山を拠点とする格安航空会社ですが、他のLCCと比較してもサービス水準が高く、利用者から「コストパフォーマンスの良い航空会社」と評価されています。親会社であるアシアナ航空の影響を受け、低価格を維持しつつ、機内サービスや手荷物ルールにおいて利用者の負担を軽減している点が大きな特徴です。
エアプサンの運航拠点・路線・フリート情報
エアプサンの拠点空港は「釜山金海国際空港」で、韓国南部を中心にネットワークを展開しています。
- 運航開始:2008年から定期便を就航
- 韓国内線:ソウル(金浦)、済州、蔚山など7路線
- 国際線:日本(成田、関空、中部、新千歳、福岡など)、中国、東南アジアを含む27路線
- 主力機材:エアバスA321(約190〜195席)を中心に運航
機材は単一機種で統一されており、効率的な運航管理とコスト削減を実現しています。以前はB737型機を使用していましたが、現在はほぼ退役済みです。
韓国国内・海外での位置づけ(LCC vs フルサービスキャリア)
エアプサンはLCCに分類されますが、アシアナ航空の子会社としてスタートした背景から、他の韓国LCCに比べて質の高いサービスが特徴です。
- 無料座席指定が可能
- 短距離路線でもソフトドリンクを無料提供
- 長距離路線では軽食の提供あり
- 客室乗務員の接客や機内の清潔感が好評
このような点から、利用者の間では「フルサービスキャリアとLCCの中間的な存在」として評価されています。韓国国内や日韓路線では、比較的座席のゆとりがある点や遅延の少なさも安心材料となっています。
参考記事 >>【最新版】韓国行き航空会社一覧(FSC・LCC・MCCの違い)
料金体系と受託手荷物ルールの基本
運賃はLCCらしく抑えられていますが、極端に安いわけではなく「適正価格でサービス内容が充実している」との声が多いです。
- 受託手荷物:15kgまで無料
- 機内持ち込み:1個(+小型バッグ等1個)、10kgまで無料
- 座席指定:無料
- 有料オプション:追加手荷物、優先搭乗、座席アップグレードなど
LCCでありながら無料手荷物枠があるため、特に日韓路線利用者には利便性が高いといえます。ただしオンラインチェックインに未対応のため、空港カウンターでの搭乗手続きが必須である点は注意が必要です。
このようにエアプサンは、釜山を拠点に国内外へ路線を展開する韓国のLCCでありながら、アシアナ航空のノウハウを活かした高品質なサービスを提供しています。料金は割安で手荷物規定も比較的緩やかであるため、韓国旅行や日韓往復を考える旅行者にとってバランスの良い選択肢となっています。
エアプサンの安全性はどう?過去の事故・運航実績

エアープサン搭乗ゲート
エアプサンは韓国のLCCの中では比較的安全性が高いと評価されています。重大な人的被害を伴う事故はなく、アシアナ航空の基準を継承した運航管理体制によって一定の安全性が確保されています。ただし、2025年に発生した火災事故をはじめ、過去にはいくつかのインシデントも報告されており、利用者は事前にリスクを理解しておくことが重要です。
エアプサンの事故・インシデント歴(「エアプサン 事故」関連)
エアプサンでは、致命的な事故は起きていませんが、複数のインシデントが記録されています。
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2025年1月28日:釜山金海国際空港で離陸準備中のエアプサン391便(エアバスA321-200)にて機内火災。原因は手荷物棚に収納されたモバイルバッテリーの発火と推定。乗客176人全員が脱出し死者は出ませんでしたが、7人が負傷しました。詳細は 👉 韓国の新ルール!モバイルバッテリーは機内手荷物棚NG をご覧ください。
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過去の事例:関西国際空港でのテールストライク(機体後部が滑走路に接触)、2010年の福岡空港での滑走路誤進入など。いずれも大きな被害には至りませんでした。
このようにインシデントはあるものの、死傷者を伴う重大事故は発生していません。
韓国・アジア航空会社の安全ランキングでの評価
韓国のLCCはフルサービスキャリアと比べると安全性評価がやや低い傾向にあります。しかしエアプサンは事故件数が少なく、アジア圏のLCC安全ランキングでは中堅以上に位置づけられています。
- 親会社アシアナ航空の安全基準を一部継承
- 事故率は韓国LCCの中でも低め
- サービス水準と運航管理体制において比較的高評価
韓国のLCC全般の安全性については 👉 【2025年最新】韓国LCCの安全性は?最近のトラブルと航空会社の選び方 でも詳しく解説しています。
安全運航のための機材・運航管理体制
エアプサンはエアバスA321型機を主力とし、機材の統一によって効率的かつ安全な整備を実施しています。
- 定期的な整備・安全点検の徹底
- 乗務員への訓練プログラムの強化
- 緊急時の脱出マニュアル整備
- 2025年の火災事故後、モバイルバッテリー規制を強化
アシアナ航空グループのノウハウを背景に、LCCでありながらも比較的厳格な安全運航を行っていると評価できます。
総じて、エアプサンは重大事故がなく、安全性は一定レベルで担保されています。火災事故を契機にさらなる規制と管理体制が強化されており、今後の安全性向上にも期待できます。利用者は最新の安全情報を把握し、安心してフライトに臨むことが大切です。
エアプサンの運航実績と遅延率
- 過去数年間の遅延率の傾向(「エアプサン 遅延率」)
- 遅延が発生しやすい時期や路線
- 遅延時の対応や補償制度
過去数年間の遅延率の傾向(「エアプサン 遅延率」)
エアプサンは韓国のLCCの中でも比較的安定した運航実績を持ち、遅延率は低めと評価されています。2018年から2019年にかけての公開データによれば、遅延率はおよそ17%前後であり、同時期の韓国LCCの中では良好な数値でした。最新の統計は限定的ではあるものの、利用者の口コミや搭乗体験を振り返ると、一定の信頼性が維持されていると考えられます。韓国旅行の際に安心して利用できるLCCの一つと言えるでしょう。

私の経験からもエアープサンは遅延したことがありません。
遅延が発生しやすい時期や路線
エアプサンの遅延は特定の時期に集中する傾向があります。特に影響が大きいのは以下の場面です。
- 冬季(12月〜2月):雪や強風などの悪天候により運航スケジュールが乱れやすい
- 繁忙期(旧正月・夏休み・秋夕):利用者が急増し、搭乗・地上業務の混雑が原因で遅延が発生することがある
- 日本主要都市路線:福岡、成田、中部国際空港などは利用者が多く、混雑による遅れが出やすい
また、釜山発着の国内線でも、ソウル(金浦)や済州といった人気路線では空港の混雑が影響しやすいとされています。韓国のフライト事情については、別記事「日本から韓国行き飛行機ガイド」も参考になります。
遅延時の対応や補償制度
エアプサンはLCCのため、フルサービスキャリアと比べると補償制度は限定的です。遅延が発生した場合の対応は以下のようになります。
- 空港での待機案内や乗り継ぎ変更のサポート
- 遅延時間に応じた軽食や飲料の提供
- 長時間の遅延や欠航時に必要な場合はホテル宿泊手配
ただし、これらは最低限の対応にとどまるケースが多く、追加の金銭補償が航空券に含まれることはほとんどありません。そのため、旅行保険に加入しておくことが安心につながります。特に乗り継ぎを伴う旅行やビジネス利用では、保険による補償が大きな支えになります。
エアプサンは遅延率の低さで一定の評価を得ている一方、LCCならではの制約も存在します。利用を検討する際は、過去の運航実績だけでなく、旅行シーズンや路線特性を把握し、保険を含めた備えを行うことが重要です。
利用者の声から見るエアプサンの安全性

エアープサンの拠点:金海国際空港
- 実際の口コミ・レビューまとめ
- 安全面以外の快適性やサービス面の評価
- 安全性の高評価ポイントと注意点
実際の口コミ・レビューまとめ(「エアプサン 口コミ」)
エアプサンは利用者から「LCCとしては安全性や快適性が高い」と評価されています。口コミを整理すると以下の傾向が見られます。
- 座席はLCCの中では広めで、クッション性があり快適と好評
- 機内は清潔感があり、短距離フライトでも安心できるとの意見が多い
- 受託手荷物15kgまで無料は利便性が高いと好意的な声が多い
- 遅延や欠航は比較的少ないが、まれに案内不足や対応のばらつきがある
- 荷物の破損や紛失、スタッフの日本語対応に不満を持つ利用者も一部に存在
全体として、ポジティブな評価が大多数を占めていますが、荷物の取り扱いやスタッフ対応に課題を指摘する声も見受けられます。

私は持ち込み荷物の件でとても親切に対応して頂いたことがありますし、韓国人のスタッフでもいつも日本語で丁寧に対応してくれます。
安全面以外の快適性やサービス面の評価
安全性以外の面でも、エアプサンは利用者から一定の高評価を得ています。
- 機内食やドリンクは有料だが、短距離路線では問題ないとの意見が主流
- 成田発着便は第1ターミナルを利用し、アクセスの良さが評価されている
- 無料で座席指定が可能であり、USBポートも搭載されている機材が多い
- エンタメ設備はないが、2時間程度のフライトなら不便は感じにくい
- 運賃は最安値ではないものの、サービスを含めたコストパフォーマンスは高い
このように、LCCでありながら快適性を重視している点が利用者から好印象を持たれています。韓国LCCのサービス比較については「韓国格安航空会社(LCC)全10社比較」も参考になります。
安全性の高評価ポイントと注意点
口コミから整理すると、エアプサンの安全性に関する評価は次のようにまとめられます。
高評価ポイント
- 機材が清潔で安心感がある
- 遅延率が比較的低く、定時運航に強みがある
- 受託手荷物15kgまで無料で利用できる
注意点
- 荷物の破損や紛失が一部で報告されている
- スタッフ対応にばらつきがあり、日本語対応に不満を持つ声もある
- 案内の不十分さから、利用者が不安を感じるケースもある
総合すると、エアプサンはLCCの中では安全性と快適性のバランスに優れた航空会社といえます。特に短距離旅行やコストを重視する利用者にとっては安心して選べる選択肢です。
エアプサンの予約・受託手荷物ルール
- 公式サイトでの予約の流れ
- 手荷物・受託手荷物の制限と注意点
- LCCならではの追加料金やサービスの注意点
公式サイトでの予約の流れ(「エアプサン 予約」)
エアプサンの予約は公式サイトから簡単に完了できます。予約番号と搭乗者全員の名前を入力することで「予約確認」ページから詳細を照会でき、座席指定や受託手荷物の追加も可能です。
- 公式サイトで予約 → 予約番号と名前で照会
- 座席指定は有料(600円〜1,700円)
- 無料座席指定は搭乗日当日0:10以降に可能
- 日本発便はオンラインチェックイン不可、空港での手続き必須
手続き自体は簡単ですが、座席指定や追加手荷物は有料になるため、総額を把握してから決済することが重要で、また支払い期限が短いため、予約後は速やかに対応することが大切です。
👉 最安値でチケットを探したい方は、以下の大手予約サイトもおすすめです。
手荷物・受託手荷物の制限と注意点(「エアプサン 受託手荷物」)
エアプサンの手荷物ルールはチケット種別で大きく異なるため、予約前に確認しておく必要があります。
機内持込手荷物
- サイズ:横55cm × 縦20cm × 高さ40cm以内(3辺合計115cm以内)
- 重量:10kg以内
- 個数:手荷物1個+身の回り品1個まで
受託手荷物(預け荷物)
予約種別 | 無料受託手荷物枠 |
スーパーSMARTスペシャル/イベント | なし |
SMARTスペシャル/SMARTレギュラー | 15kg(グアム線は23kg) |
韓国国内線SMARTタイプ | 15kg |
サイズ制限は3辺合計203cm以内。超過分は1kgあたり約12,000KRW(日本路線で約1,200円)の追加料金が発生します。複数の荷物を預ける場合も超過扱いになるため注意が必要です。

受託手荷物の追加や超過料金は事前予約の方が安く、空港での追加はコストが高くなります。荷物の重量は自宅で測定しておくことを強くおすすめします。

1,000円以下で買えるので1個は絶対持ってたほうがいいですよ♪
荷物に関する制限は旅行全体の快適さに直結するため、事前に把握しておくことが大切です。特に「韓国の新ルール!モバイルバッテリーは機内手荷物棚NG」も併せて確認すると安心です。
LCCならではの追加料金やサービスの注意点
結論として、エアプサンはLCCのため、基本料金が安くても付帯サービスに追加料金がかかることを前提に考える必要があります。
- 座席指定:500円〜1,700円
- 受託手荷物:15kgで1,500円〜3,000円程度
- 機内食・ドリンク・ブランケット:有料
- 特価運賃では燃料サーチャージや空港税が別途加算される場合あり
特に無料受託手荷物枠がない運賃を購入した場合、荷物を預けるには必ず追加購入が必要です。最終的な支払額が想定より高額になるケースもあるため、予約時に総額を確認しましょう。
👉 無駄な追加料金を避けたい方は、事前に信頼できる予約サイトで手続きを完了させるのが得策です。
エアプサン搭乗前に確認すべき安全ポイント
- 出発前の安全確認チェックリスト
- 機内・搭乗時の安全ルール
- 緊急時対応や保険加入のポイント
出発前の安全確認チェックリスト
エアプサンを安心して利用するには出発前の準備が安全確保の第一歩です。搭乗直前になって慌てないために、以下を確認しておきましょう。
- パスポート・ビザの有効期限を確認する
- 疾病や事故対応が含まれる旅行保険に加入する
- 液体物は100ml以下・合計1リットルまでを透明袋に収納する
- モバイルバッテリー・電子タバコの持込制限を再確認する
- 航空券・ホテル予約・交通アプリをオフライン保存または紙で準備する
こうした準備を徹底することで、空港でのトラブルや渡航先での不安を大幅に減らせます。特に旅行保険は緊急時のサポート体制を確保する意味で必須です。
機内・搭乗時の安全ルール
機内では国際ルールとエアプサン独自の規定を守ることが重要です。軽視すると搭乗拒否や罰則につながる場合もあるため注意が必要です。
- 機内持込は「3辺合計115cm以内・10kgまで」+身の回り品1点
- 液体物は100ml以下、透明袋にまとめて1人1袋まで
- モバイルバッテリー・電子タバコは客室棚に収納禁止、身に着けて管理
- 客室乗務員の安全指示には必ず従う
- 非常口付近に荷物を置かない、忘れ物をしない
- シートベルトサイン点灯時はトイレを含め移動禁止
緊急時対応や保険加入のポイント
結論として、万一の事故や体調不良に備えるには、旅行保険の加入と緊急時の行動手順を理解しておくことが不可欠です。
- 緊急時は旅行保険のサポートダイヤルへ即連絡
- クレジットカード付帯保険だけでは補償不足になる場合があるため、搬送費・宿泊延長・携行品補償を含む特約付きが理想
- 保険証券番号・契約内容はスマホと紙の両方で管理
- 韓国の病院や警察、保険窓口の緊急連絡先を事前に控える
- 機内トラブル(発火・急病など)は客室乗務員の指示を最優先
備えを怠らなければ、多くのリスクを未然に防げます。特に短期旅行でも保険は必須であり、格安航空券と同時に加入すると手間が少なく安心です。
- エアプサンの安全性総評
- 他の韓国LCCとの比較
- 安全に快適に利用するためのポイント
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