上記画像は、2025年8月に韓国のチムジルバンで撮影したものです。
「政治と作品は別」
「作品と政治は関係ない。今は純粋にストーリーを楽しみたい」(出典:韓国YouTubeコメント/2025年8月)
「もう耳飾りの話をする人はいない。アニメの完成度がすごすぎる」(出典:NAVERレビュー/2025年9月)
2025年8月に公開された映画『鬼滅の刃 無限城編』が、韓国で観客動員数500万人を突破し、再び社会現象を巻き起こしています。韓国メディアは「日本アニメに全部食われた」と報じ、SNSでも「映像が神」「泣いた」と熱狂の声が相次ぎました。
一方で、かつて話題になった“耳飾り問題”や“パクリ論争”への受け止め方も変化し、作品そのものの完成度が再評価されています。
この記事では、
- 韓国での興行成績と観客動員数の最新データ
- 韓国メディアやファンのリアルな反応
- 耳飾り・パクリ・実写化などの関連話題
- 鬼滅の刃が韓国を含む海外で人気の理由
これらをわかりやすく解説します。韓国で“第二の鬼滅ブーム”が起きている背景を、一緒に見ていきましょう。

韓国で今勝手に盛り上がっている「実写版のキャスト予想」はなかなか面白いですよ。
鬼滅の刃 無限城編が韓国で社会現象に|興行収入500万人突破の大ヒット
映画『鬼滅の刃 無限城編』は2025年の韓国映画市場で突出した成功を収め、社会現象と呼べるほどの人気を獲得しました。公開からわずか2か月で観客動員数は541万人を突破し、同時期に公開された韓国映画を大きく上回る成績を記録しています。
■「劇場版 鬼滅の刃 無限城編」公開概要
・公開日:2025年8月22日
・上映館数:全国主要都市を中心に約1,000館
・配給:アニプレックス・ソニーピクチャーズ共同配給
・内容:シリーズ最終章の幕開けとなる「無限城編」を描いた壮大なクライマックス作品
『無限城編』は、鬼殺隊と鬼舞辻無惨との最終決戦を描くシリーズの中でも最もドラマティックな物語です。日本国内だけでなく、韓国でも公開初週からSNS上で「作画が映画レベルを超えている」「涙が止まらなかった」といった投稿が急増し、口コミによって観客層が拡大していきました。
■公開2か月で541万人突破の驚異的な記録
韓国映画振興委員会が発表した最新データによると、2025年10月15日時点で『劇場版 鬼滅の刃 無限城編』の観客数は541万211人を突破しました。
この数字は、同年に公開された韓国大作映画の2倍以上に相当し、外国映画としては異例のロングラン興行です。
参考:韓国での興行記録比較(2025年10月時点)
| 作品名 | 累積観客数 | 備考 |
| 鬼滅の刃 無限城編 | 541万人 | 日本アニメとして歴代2位 |
| チェンソーマン レゼ編 | 190万人 | 公開1か月で2位を記録 |
| 韓国映画主要作(平均) | 約100万人前後 | 夏の大型連休期でも苦戦 |
このデータからも、日本アニメの影響力が韓国国内でどれほど大きくなっているかが明らかです。
■韓国メディアが報じた「日本アニメに全部食われた」という現象
韓国の主要メディア「スポTVニュース」は、「日本アニメに全部食われた国内映画…非常事態」と題し、映画業界の危機感を伝えました。また「スポーツワールド」は「鬼滅の刃→チェンソーマンの興行リレー」と報じ、日本アニメの勢いが止まらない現状を強調しています。
これらの報道が示すように、韓国では“鬼滅の刃”をきっかけに、アニメ映画そのものが一般層にまで浸透し始めています。特に若年層だけでなく、30代・40代の観客からも「日本アニメの演出は完成度が高い」「子どもと一緒に見られる作品」といった評価が増加しています。
■韓国映画界へのインパクトと変化の兆し
日本アニメの成功は、韓国映画界に少なからぬ影響を与えています。
韓国の映画評論家の中には、「観客が求めているのは“映像の迫力と感情の共鳴”」「日本のアニメがその両方を満たしている」と分析する声もあります。
また、韓国国内のアニメ制作会社が3Dアニメやダークファンタジー作品に力を入れ始めるなど、制作トレンドにも変化が見られます。
今後は、日本アニメの成功モデルを意識した韓国オリジナルアニメ映画の台頭が予想されます。
■まとめ|“無限城編”が築いた新たな日韓映画の潮流
『鬼滅の刃 無限城編』の成功は、単なる興行的ヒットにとどまりません。韓国における日本アニメの位置づけを変え、映画産業全体の競争構造にも影響を与えています。
この作品が示したのは、国境を越えて愛される物語の力と、アニメ表現の可能性の広がりです。
今後の続編公開や関連グッズ展開により、韓国での“第二次鬼滅ブーム”がさらに加速することは間違いないでしょう。
韓国の反応|「映像美が圧倒的」「泣いた」ファンの口コミまとめ
韓国で公開された『鬼滅の刃 無限城編』は、観客動員数541万人を突破し、作品の完成度と感動的な展開が大きな話題となっています。特にSNSやレビューサイトでは「映像美」「音楽」「キャラクター描写」への称賛が集中しており、韓国のファンの間でも“社会現象級の人気”を確立しました。
SNS・レビューサイトのリアルな反応
韓国のX(旧Twitter)やNAVER映画レビュー、YouTubeコメント欄では、以下のような声が多く寄せられています。
肯定的な口コミの傾向(出典:NAVER映画レビュー、Xポスト)
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「作画が映画レベルを超えていた。特に無限城の戦闘シーンは圧巻」(@kpop_ani_fan/X)
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「音楽が鳥肌もの。LiSAの主題歌が映像と完璧にマッチしていて泣いた」(NAVERレビュー/2025年9月投稿)
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「ストーリーが重くて心に響いた。家族の絆を描く部分で涙が止まらなかった」(YouTubeコメント/Aniplus Korea公式チャンネル)
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「アニメという枠を超えて一つの芸術作品だと思う」(@seoul_movie_otaku/X)
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「映画館で観て正解。大スクリーンの迫力がすごい」(NAVERレビューより)
このように、作画・音楽・演出の完成度が極めて高く評価されており、韓国のファンの間では「これまでの鬼滅シリーズの中で最高傑作」との意見も少なくありません。
一部で見られる批判的な声
一方で、肯定的な意見ばかりではありません。SNS上では一部の視聴者から次のような批判も寄せられています。
否定的な意見の例(出典:NAVER映画レビュー、X)
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「暴力描写が濃すぎて子どもと一緒に観るには少し厳しい」(NAVERレビュー/2025年8月投稿)
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「ストーリーが重く、上映時間が長すぎる。もう少しテンポを調整してほしかった」(@film_korea2025/X)
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「韓国映画のようなテンポ感や演出の“間”がない。全体的に日本的すぎる」(NAVERレビューより)
韓国では感情表現の間を大切にする演出が好まれる傾向があるため、日本的な“間のなさ”やテンポの速さに戸惑う声も一定数あります。
まとめ
全体として、『鬼滅の刃 無限城編』は「映像美と感動のストーリーが融合した傑作」として韓国でも高く評価されています。
一方で、暴力描写や長尺構成に対する賛否も見られ、日韓の映画文化の違いが浮き彫りになりました。
✅ 韓国の反応ポイントまとめ
- NAVER・X・YouTubeで「映像美」「音楽」「ストーリー性」が絶賛
- 「泣いた」「映画館で観る価値がある」との口コミ多数
- 一方で「暴力表現」「上映時間の長さ」に対する指摘もあり
- 日本的演出に対する賛否両論が話題となった
「耳飾り問題」は今どうなっている?韓国での受け止め方
2025年公開の『鬼滅の刃 無限城編』では「耳飾り問題」はほとんど話題になっていません。かつて炎上の原因となった要素は、今では韓国の多くの視聴者にとって“過去の出来事”として受け止められています。作品の完成度や感動的なストーリーが注目され、政治的な議論は影を潜めつつあります。
日の丸を想起させると話題になった過去の経緯
問題の発端は、2021年に韓国で公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』にさかのぼります。主人公・竈門炭治郎が着用している「日輪の耳飾り」のデザインが、一部の韓国視聴者の間で「日本の旭日旗を連想させる」と議論になりました。
韓国では旭日旗が戦時中の象徴として敏感に受け止められており、SNS上では当時、
「キャラクターの耳飾りに不快感を覚えた」(出典:NAVERブログ/2021年2月)
「作品自体は素晴らしいが、配慮が必要だ」(出典:NAVERカフェ/2021年3月)
といったコメントが相次ぎました。
その後、韓国で放送・配信されるバージョンでは、耳飾りの中央部分の“放射線状デザイン”が花のような模様に修正されました。制作側は「特定の政治的意図はないが、現地文化への配慮」と説明しています(出典:朝鮮日報/2021年4月)。
無限城編では問題視されていない?
一方、『無限城編』では耳飾りのデザイン修正が継続されているものの、韓国のファンの間で大きな議論は起きていません。
NAVER映画レビューやYouTubeコメントでは、
「作品と政治は関係ない。今は純粋にストーリーを楽しみたい」(出典:YouTubeコメント/2025年8月)
「もう耳飾りの話をする人はいない。アニメの完成度がすごすぎる」(出典:NAVERレビュー/2025年9月)
といった意見が大半を占めています。
SNS上でも、過去の炎上を知る層から「もう議論を蒸し返すべきではない」「日本アニメを好きな気持ちは変わらない」といった発言が増えています。特に若い世代では、作品そのものの芸術性を重視する傾向が強まりつつあります。
まとめ
『鬼滅の刃 無限城編』の韓国公開では、「耳飾り問題」はほぼ沈静化しています。過去にデザイン修正という対応を経たことで、現在は視聴者の多くが「政治と作品は別」と考えるようになっています。日本アニメが韓国社会で文化的に定着し、純粋なエンターテインメントとして受け入れられていることが、この変化を象徴しています。
✅ ポイントまとめ
- 無限列車編では旭日旗に似たデザインが一部で問題視された
- 韓国版ではデザインが花模様に変更され、以後も継続
- 無限城編では炎上なし、SNSでも肯定的な反応が多数
- 「作品と政治は別」という意識が韓国で広がっている
なぜ鬼滅の刃は韓国を含む海外で人気なのか
『鬼滅の刃』は日本独自の文化や美意識をベースにしつつ、普遍的なテーマと高い完成度の物語性を兼ね備えているため、韓国をはじめ海外でも広く支持されています。特に、感情移入しやすいキャラクターと心を打つストーリー展開が、年齢や国境を超えて共感を呼んでいます。
共感される普遍的なテーマ
『鬼滅の刃』は、次のような普遍的なテーマを描いています。
- 家族の絆:炭治郎と禰豆子の兄妹愛が物語全体を通じて貫かれる
- 努力と成長:困難に立ち向かいながら強くなる主人公たち
- 犠牲と勇気:仲間や家族のために自己を犠牲にする描写
これらのテーマは国や文化を問わず共感されやすく、特に家族や友情を重視する韓国の視聴者に深く響きます。また、精緻なアニメ技術と和柄を取り入れたデザイン、呼吸法による剣技表現など、日本文化の美意識が作品の魅力をさらに高めています。
韓国ファンがハマる理由
韓国のファンは、物語の完成度と“泣けるアニメ”としての側面を高く評価しています。NAVER映画レビューやYouTubeコメントでは、
「炭治郎の兄妹愛に涙が止まらなかった」(出典:NAVER映画レビュー/2025年8月)
「チェンソーマンと同じく、感情で観る作品。映像と音楽で心が揺さぶられる」(出典:YouTubeコメント/2025年9月)
という声が多く見られます。
特に『チェンソーマン』と並ぶ“感情で観る作品”として、アクションだけでなくキャラクターの心理描写や感動シーンが重視される点が、韓国のファン層に刺さっています。これにより、単なるアニメファンに留まらず、幅広い世代で話題となる要因になっています。
✅ ポイントまとめ
- 普遍的なテーマ(家族、努力、犠牲、成長)が共感を呼ぶ
- 日本文化と高度なアニメ表現が作品の完成度を高める
- 韓国でも“泣けるアニメ”として感情移入され、チェンソーマンと並ぶ位置づけ
- 国境を超えたストーリーテリングが人気の理由
まとめ|鬼滅の刃は韓国でも確固たる地位を築いた
『鬼滅の刃』は韓国でも確固たる人気と影響力を持つ作品として認知されています。特に「無限城編」の興行成功は、韓国における“第二の鬼滅ブーム”を象徴するものです。
-
無限城編のヒット
8月の公開から2か月で累積観客数541万人を突破し、韓国メディアでも「日本アニメに全部食われた」と報じられました(スポTVニュース/2025年9月)。この成績は、韓国映画界に新たな基準を示すものでした。 -
日本アニメが韓国映画市場をリード
鬼滅の刃をはじめとする日本アニメは、韓国国内映画の興行を超える勢いで観客を集め、国内映画関係者にとって脅威であると同時に、制作面での刺激にもなっています。 -
今後の続編や海外展開への期待
韓国ファンは続編やスピンオフの公開を心待ちにしており、SNSでもキャスト予想やストーリー予想で盛り上がりを見せています。アニメ・映画双方で国際的な展開が進む中、韓国でも引き続き注目が続くことは間違いありません。
✅ ポイントまとめ
- 無限城編が韓国で大ヒットし“第二のブーム”到来
- 日本アニメが韓国映画市場で影響力を拡大
- 続編や海外展開への関心が高く、人気は持続する
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