知らないと損する！着物買取でがっかりしないための高額買取のコツと対策

思い出の詰まった大切な着物、せっかく売るなら少しでも高く、そして後悔のない取引をしたいですよね。

しかし、着物買取では『こんなに安いの？』『もっと良い業者があったかも…』といった”がっかり”体験をする人が少なくありません。実際、悪質な業者や査定基準を知らずに依頼してしまうことで、本来の価値を見逃されることもあります。

そこで本記事では、高額買取を実現するための具体的なコツや、信頼できる買取業者の選び方を徹底解説。

さらに、着物の価値を正しく知る方法や売却以外の活用法も紹介します。

『知らないと損する！』そんな着物買取のポイントを押さえて、大切な着物にふさわしい取引を目指しましょう！

着物買取でよくある「がっかり」の理由

着物買取でがっかりする理由は以下のようなものがあります。

• 希望の金額や予想より低かった
• 買い取ってさえもらえなかった
• 事前にクリーニングしたのに買取額が上がらなかった
• 買取業者のサイトに掲載されている高額買取例を見て期待しすぎた
• 悪質業者に騙されてしまった

中でも注意したい以下の2つのポイントについて解説します。

予想（希望）より低い買取額の理由

着物買取で最も多い「がっかり」の原因は、予想よりも低い買取額です。主な理由は以下の通りです：

●市場価値が下がっている
着物の需要は時代とともに変動します。特に量産品や一般的な訪問着は市場価値が低下しやすいです。一方、作家物や特定のブランド着物は価値が維持されやすいため、査定前に市場のトレンドを知ることが重要です。

●査定基準が不明瞭
査定基準を知らないまま依頼すると、本来高値がつくべき着物も低評価を受ける可能性があります。例えば、付属品がない場合や保管状態が悪い場合、査定額が大きく下がることがあります。

悪質業者とのトラブル例

次に多い「がっかり」の理由は、悪質業者によるトラブルです。

●高額査定を謳いながら低額提示
「他店より高く買います」と宣伝する業者に依頼しても、実際の査定額は思ったよりも低いことがあります。これは査定時に過大な期待を持たせ、契約を急がせる典型的な手法です。

●強引な買い取り
出張買取で「今売らないと価値が下がります」と強引に迫られるケースもあります。納得できない場合はその場で断る勇気を持つことが大切です。

「がっかり」しないための高額買取のコツ

事前準備で買取額アップ！

査定額を上げるためには、事前準備が重要です。

●着物を綺麗に保管する
シミや臭いがある場合はクリーニングに出しておきましょう。たたみジワや湿気によるダメージを防ぐため、風通しの良い場所で保管するのがベストです。

●必要書類や付属品を揃える
帯や小物、購入時の証明書があると、査定額がアップする可能性があります。特に証明書は着物の価値を裏付ける重要なポイントです。

着物の買取相場を把握：複数業者の査定を比較しよう

着物の買取相場を把握するために、一社だけに査定を依頼するのは避けましょう。

オンライン査定の活用

スマホで写真を送るだけで査定できるサービスを利用すれば、簡単に相場感を掴むことができます。

オンライン査定を行っている着物買取業者をご紹介します。以下は信頼できる代表的な業者とその特徴です：

◆SATEeee（サテイー） https://kimonos-kaitori.com

• スマホで簡単に着物の写真を撮影し、オンラインでアップロードするだけで査定が可能。
• 複数の買取業者から査定額が提示される一括査定サービスを提供。
• 個人情報の登録を最小限に抑える仕組みで安心感があります。

一括査定サービスを活用することで最も高い買取額を提示してくれる業者を見つけやすくなります。

店舗型と宅配型のメリット・デメリット

店舗型では直接査定士に相談できる利点があります。一方で宅配型は手間が少なく、複数の業者に依頼する際に便利です。

着物の需要期（11月~4月頃）に売却

着物の需要期（11月~4月頃）に売却することで、買取額がアップします。

●年末年始や成人式シーズンが狙い目
この時期は訪問着や振袖の需要が高まるため、高額査定が期待できます。

信頼できる買取業者の選び方

口コミや評判のチェック方法

SNSやレビューサイトでの情報収集が鍵です。

●信頼できるレビューを見極める
極端に高評価または低評価だけの業者は注意が必要です。複数の意見を比較して判断しましょう。

公式認定や実績の確認

古物商許可証を持つ業者や、着物専門の業者（業界団体への加盟があるか）を選ぶことでトラブルを避けられます。

避けるべき業者の特徴

• 査定内容が曖昧または説明しない業者
• 不要な手数料を請求したり手数料が高額な業者

大手着物買取業者3社

大手着物買取業者3社の特徴比較

着物買取を検討しているけれど、どの業者が自分に合っているのか悩むこともありますよね。ここでは、実績のある大手業者3社「バイセル」「ザ・ゴールド」「福ちゃん」の特徴を比較し、選びやすいようにまとめました。

買取店名	バイセル	ザ・ゴールド	福ちゃん
査定/見積	無料	無料	無料
対応エリア	○	○	○
	日本全国　         　　　　　　＊一部離島除く	日本全国　         　　　　　　＊一部離島除く	日本全国　         　　　　　　＊一部離島除く
買取方法	出張/宅配/店舗	出張/宅配/店舗	出張/宅配/店舗
買取実績	◎	○	△
	1,400万点	査定数139万人	600万点
買取額	◎	○	△
	相場より高め	再販経路あり
着物以外の買取	◎	○	△
	宝石・貴金属など
各種手数料	◎	◎	○
	無料	無料	無料
	査定のみでも可	査定のみでも可
現金払い	◎	○	○
	即日可能	即日可能	即日可能
	電話一本で即日出張
女性査定士	◎	○	○
	多数在籍	在籍	在籍
	指名可能
キャンペーン	◎	◎	○
	抽選で買取金額2～５倍！	10分間無料お手伝いサービス	買取価格30%UP!
	＋抽選でＱＵＯカード３万円分進呈（時期による）	抽選で現金10万円プレゼント（時期による）
信頼性	◎	△	△
	上場	未上場	未上場
受付時間	24時間	9:00~18:00	9:00~20:00
着目点	即日現金で高く買い取って欲しい人におススメ。　　　　　　顧客満足度・価格満足度、　　４年連続No.1の実績あり。　　　評判も良い上場企業！	店舗数が多いので、持込で買い取って欲しい人におススメ。ただし、出張買取より買取額が安くなりがち。出張なら10分無料お手伝いサービスあり。	出張査定に不安がある人は、女性鑑定士の指名も可能（依頼者が女性に限る）。マナー研修を受けている鑑定士が査定に訪問。
	バイセル	ザ・ゴールド	福ちゃん

1. バイセル（BuySell）

• スピード対応：即日査定や最短で当日現金化が可能。急ぎの方におすすめ。
• 全国対応：出張買取は全国無料対応。地方に住んでいる方も利用しやすい。
• 豊富な実績：着物以外にも骨董品や貴金属など多種多様な買取経験あり。
• 注意点：スピード重視のため査定額に納得できない場合もある。

2. ザ・ゴールド（The Gold）

• 実店舗が豊富：全国に店舗があり、持ち込み査定が可能。プライバシーを重視する方に最適。
• スタッフ対応の良さ：接客が丁寧との評判が多く、初心者でも安心して利用できる。
• 多岐にわたる買取品目：着物以外にもブランド品や時計などの買取実績が豊富。
• 注意点：出張買取の対応エリアが他社より限定される場合あり。

3. 福ちゃん

• 着物専門の知識が豊富：着物の価値を正確に判断できる査定員が在籍。伝統工芸品に強い。
• 梱包キット無料サービス：宅配買取が便利で、送料や査定料はすべて無料。
• 買取価格保証：他社の査定額に不満がある場合の相談も受け付けている。
• 注意点：出張査定の場合、対応地域が一部限られる可能性がある。

選び方のポイント

 

その時の体験談はコチラ→　着物買取の体験談：初めて利用した結果は…高額になった理由公開

 

着物買取で失敗しないためには、事前にオンライン査定などで買取相場を把握しておくことをおすすめします。

着物の価値を知る：高額査定の基準とは

高値がつく着物の特徴

以下、高額査定になりやすい着物の特徴を紹介します。優良買取業者の目利きの高い査定員なら以下のポイントに着目し、専門知識と経験に基づいて適切な査定をしてくれます。

●作家物やブランド着物（例：久保田一竹、加賀友禅）
人間国宝や著名な作家が手掛けた着物は高値になります。有名作家が制作した着物は希少価値が高く、多少状態が悪くても高値が付きやすいです。また、老舗ブランドや著名なブランドの着物も需要が高いことから、中古であっても高値が期待できます。

●未着用・新品、染みや汚れがない、状態が良い着物
新品や仕付けが付いた未着用のものなど、着用回数は少ないほど高額査定になりやすいです。長い間箪笥にしまったままの着物は、一見すると綺麗に見えても裏地が褐色になっていたり、金銀彩や箔が変色していることもあります。

●人気の高い柄や刺繍のある着物
着物の柄には「染め」「刺繍」「織り」があり、流行の色・柄の着物の査定額は一般的に高くなる傾向にあります。また、使用用途が幅広く、気軽に着用できる柄や刺繍の着物は、比較的高い買取額が付きやすいです。

●サイズが大きい、または丈の長い着物
広い年齢層が着られる色仕立て直しができるサイズの着物は高い査定金額つきやすいです。着物を購入する人の身長が年々高くなっていて、丈が163cm以上の着物にニーズが集まっています。サイズの小さな着物は、大きくすることはできませんが、サイズの大きな着物は小さく仕立て直しすることができるからです。

●格式の高い着物
着物は格の高さが買取額を左右します。たとえば、未婚女性の格が高い着物とは本振袖や色留袖で、既婚女性なら黒留袖や色留袖がそれにあたります。そのあとには、振袖、訪問着、付け下げ色留袖、色無地などが続きます。さらに、幅広い年齢層から需要がある色・絵柄などの要素も価格の変動に影響します。

●セットで揃っている着物
単品よりもセットの方が高い査定になりやすいです。和装には着物のほか帯や帯締、足袋、草履、根付、かんざしなど和小物も欠かせません。着物の中にはセット物と呼ばれる色合いや柄の組み合わせが決まっている品があります。着物を買取査定に出すときには必ず和小物も一緒に揃えましょう。

買取できない着物の特徴

逆に、買取ができない着物の特徴は以下のとおりです。

売れない場合の選択肢：リメイクや寄付という選択

着物のリメイクアイデア

着物をバッグやアクセサリーにリメイクすることで、新たな価値を生み出す方法があります。

以下は、安心して依頼できると評判のある有名な着物リメイク専門店です：

1. アトリエ ラ・ソワ　　https://atelier-la-soie.com
着物の美しさを生かしたトートバッグやポーチ、さらにはフォーマルウェアへのリメイクが可能。特に、「親から譲られた着物を子供たちと共有したい」という願いを形にする家族向けのリメイク提案が得意です。

2. マジックミシン　https://www.magicmachine-rs.com/kimono-remake
全国展開するリメイクサービスで、和柄を活かしたパーティードレスやハンドバッグ、日傘など多岐にわたるリメイクオプションを提供。店舗が多いため、直接相談がしやすく安心感があります。価格帯も比較的リーズナブルです。

3. アトリエ漣(れん)　https://atelierren77.handcrafted.jp
手縫いを中心とした高品質なリメイクを提供する専門店です。帽子やスカーフ、バッグや日常使いの小物が人気。自宅に眠っている着物を、思い出を大切にしながら新しい形に仕立ててくれます。特にオンライン対応やオーダーメイドに力を入れています。

これらの専門店では、それぞれ独自の強みがあり、オーダーメイドで対応してくれるため、用途や希望に応じて相談してみると良いでしょう。また、リメイク後の具体例を公式サイトで確認できるので、イメージしやすい点も魅力です。

寄付や地域コミュニティでの活用

着物の寄付を通じて地域貢献をする方法もあります。

着物を寄付できる方法として、代表的なものは以下の3パターンがあります。

＜NPO・NGO法人＞

事例①NPO法人もったいないジャパン

着物などを回収したのち、国内外でリユースや寄付を行う活動をしています。

寄付を依頼する人は不要になった着物とともに、送料を含む申し込み金を支払って送るだけです。

申し込み金のなかにはワクチン募金なども含まれているので、物的支援のほかワクチン支援もできるメリットがあります。

事例②NPO法人セカンドライフ

NPO法人グッドライフでは着物などを回収し、国内外でリユースや寄付を行っています。

寄付を依頼する人は不要になった着物と送料を含む申し込み金を支払って送るだけです。

申し込み金のなかにはワクチン募金なども含まれており、物的支援のほかワクチン支援もできるメリットがあります。

セカンドライフでは寄付品1箱につき2件のポリオワクチンを途上国の子供たちに寄付しています。

＜市民団体＞

事例：ファイバーリサイクルネットワーク

ファイバーリサイクルネットワークは市民と回収業者とで布の回収を行う団体です。

再利用の実践の場として「リサイクルきものフェア」を毎年開催しています。

同団体が運営するリサイクルショップでは着物・帯・和装小物などを販売しています。

古着や古布の回収は横浜市、川崎市、逗子市、葉山町、藤沢市、茅ヶ崎市などの計53拠点で行っています。

＜大学＞

事例①京都大学「エコ～るど京大」

京都大学の「エコ～るど京大」は「持続可能なキャンパス」を目指して、産学連携で環境負荷を低減する取り組みをしています。

アップサイクルの活動では、毎年不要な着物やふろしきなどの寄付を募集しています。

同団体は着物、浴衣、帯、和装小物、履物などの寄付を募っています。

着物のサイズは問いません。

しかし、2023年5月現在アップサイクルへの募集が停止されています。

再開めどは不明なので、同団体の公式サイトから新着情報を確認しましょう。

事例②中央大学「キフカツ」

中大学央大学では不要な品物の買取金額を寄付金として収受する「キフカツ」をしています。

ブランド品の買取と販売事業を手がける株式会社スタンディングポイントと連携したプロジェクトです。

寄付された着物などの不用品を大学で集めたうえでスタンディングポイントに売却し、買取金額の一部もしくは全額を同社が寄付者に代わって中央大学に寄付金として入金します。

買取品1点につき1人分のBCGワクチンが発展途上国の子供に寄付される仕組みです。

申し込みは「キフカツ」のWebサイトからできます。

まとめ：後悔しない買取を実現するために

着物買取で「がっかり」しないためには、事前準備と業者選びが重要です。

記事で紹介したポイントを参考に、大切な着物を適正価格で取引しましょう！

参考記事 以下、実際の買取体験談です。参考にしてみてください。

・着物買取の体験談：初めて利用した結果は…高額になった理由公開