【2024】韓国の過去の地震の震度まとめ|少ない理由は?

韓国 地震 まとめ 生活/防災
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韓国に移住して3年目のある朝

長女が小学校へ登校するのをいつものように、12階の窓から見送っていた

【韓国地震発生時の緊急メール】
M4.0以上は全国に送信。韓国気象庁によると、韓国の内陸で発生した地震がM3.0以上、海域で発生した地震がM3. 5以上の場合に地震の規模に応じて携帯電話に緊急のメールが送言される。また、北朝鮮など国外で発生した地震でも韓国に影響を与える可能性がある場合は送信される。

すると突然、最近0円で購入したGalaxyから聞きなれない音が鳴った!

その直後

ん….

揺れてる・・・・・・

やや長く感じた

10秒くらいだっただろうか

えっ、まさか地震?

その時まで韓国に地震は無いと勝手に思っていた

妻に「韓国も地震あるの?」と尋ねると

「あるよ。」とあっさり返事が返ってきた

 

日本でガス会社に勤めていた時、地震対策委員会に2年程所属していた

震度4以上は何時でも即出動

だから、日本の地震の多さは嫌(いや)というほど味わった

移住した私は、韓国は”花粉症”と”地震”が無いのが大きな魅力と思っていた

(実際、花粉症は、韓国に来てほぼ発症していません♪)

え~韓国にも地震があるんだ~?

と初めて知った私は、韓国の地震について調べてみました。

気になる方は、移住先検討の参考にしてください(笑)

韓国の地震について

朝鮮半島安全神話は崩れた!?

2024年6月12日午前韓国南西部の全北特別自治道・扶安で発生したマグニチュード(M)4.8地震は、朝鮮半島がもはや「地震の安全地帯」ではないことを示した。

日本に比べると地震の危険性がはるかに低いのは事実だが、学界では朝鮮半島でM7クラスの大地震が起きる恐れもあるとみている。

地震研究の基盤となる朝鮮半島の断層調査は始まって間もない段階で、今後発生が予想される地震に対応し、被害を最小化するために研究と投資が必要だとの声が上がっている。

韓国の地震の頻度

韓国では被害を起こす地震は少ないものの、年間平均48回の中小規模地震が発生しており、その中マグニチュード3以上の地震は10回程度です。

1978年以降2020年12月現在、マグニチュード5以上の地震は10回発生

韓国が地震が少ない理由

朝鮮半島はユーラシアプレートの中にあるので、日本のようにプレートの境界にある地域に比べて地震が少ない。

2000~2022年のM5.0以上の地震発生年平均回数(*原発運営会社の韓国水力原子力の資料)

日本:114.5回
韓国:0.3回

このように韓国は、圧倒的に少ない。

韓国の直近の大きな地震

ここでは、直近の大きな地震についていくつか例を挙げています。

全羅北道扶安郡 2024年6月12日 マグニチュード(M)4.8 最大震度5

地震 検索(韓国) – Korea Meteorological Administration (weather.go.kr)

これが冒頭に私が体験した地震です。

全羅北道扶安郡(プアングン)で6月12日午前8時26分、マグニチュード(M)4.8、予想最大震度5の地震が発生。

地震の震源は全羅北道扶安郡の南南西4キロメートル、深さ8キロメートル。

この地震で、全羅北道地域で震度5、全羅南道で震度4、慶尚南道・慶尚北道・光州(クァンジュ)・大田(テジョン)・世宗(セジョン)・仁川(インチョン)・忠清北道で震度3の揺れが伝わったとされる。

この地震は、2024年朝鮮半島と周辺海域で発生した地震の中で最も大きいものだった。

気象庁が地震計器観測を始めた1978年以降16番目、デジタル観測を始めた1999年以降12番目に強い地震とのこと。

釜山に近い日本の対馬の北側海域 2024年4月19日 マグニチュード(M)3.9

2024年4月19日、釜山に近い日本の対馬の北側海域マグニチュード3.9の地震が発生し、慶尚道の一部地域で揺れが感知された。

韓国気象庁は、19日午後11時28分54秒、日本の長崎県対馬市の北北東側97キロメートルの海域で、マグニチュード3.9の地震が発生したことを明らかにした。震源は北緯35.01度、東経129.64度で、釜山(プサン)から直線距離で約50キロメートルの位置。

この地震で、釜山および蔚山(ウルサン)の地域と、慶尚南道の巨済(コジェ)・居昌(コチャン)・金海(キムヘ)・密陽(ミリャン)・昌原(チャンウォン)などの南海岸地域、慶尚北道の慶山(キョンサン)・慶州(キョンジュ)・清道(チョンド)などの一部地域で、震度2が感知された。

江原道東海市 2023年5月15日 マグニチュード(M)4.5

地震 検索(韓国) – Korea Meteorological Administration (weather.go.kr)

上記全羅北道扶安郡の地震の約1年前、2023年5月15日に江原道東海市(トンヘシ)の北東52キロメートル海域でマグニチュード(M)4.5の地震が発生。

慶尚北道浦項市北区 2018年2月11日 マグニチュード(M)4.8

地震 検索(韓国) – Korea Meteorological Administration (weather.go.kr)

2018年2月11日の慶尚北道浦項市北区(ポハンシ・プック)の北西4キロメートル地域でマグニチュード(M)4.6地震が発生。

これは、2024年6月の全羅北道扶安郡(プアングン)地震同様に陸地で起きている。

慶尚北道・浦項 2017年11月15日 マグニチュード(M)5.4 |1千棟以上損壊

地震 検索(韓国) – Korea Meteorological Administration (weather.go.kr)

2017年11月15日、韓国南東部の慶尚北道(キョンサンプクト)・浦項(ポハン)市

マグニチュード(M)5.4の地震が発生。

これは韓国社会に大きな衝撃を与えた。

1千棟以上の建物が損壊し、76人が重軽傷を負った。地震への備えの欠如や手抜き工事が指摘されており、日本との協力に関心が集まった。

韓国と日本の震度は基準が異なり、単純に比較できない。
過去に日本で発生したM5.4の地震では、震度4~5弱の例が多い。
この規模の地震は日本では珍しくないが、韓国がこの時、国を挙げた対応をしたのは、2016年9月に慶尚北道慶州(キョンジュ)市近くでM5.8の地震が起きるまで、地震観測を始めた1978年以降、財産被害が出る地震がほぼなかったから。

慶州地震 2016年9月12日 マグニチュード(M)5.8

2016年9月、慶州でマグニチュード(M)5.8の地震が発生。

大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)が1週間延期されたり、韓国内では液状化現象も初めて観測。

韓国の過去の地震一覧(1978/1~2024/7)

韓国では、1978年に地震計器観測を開始しているので、1978年からの情報をまとめました。<参考:地震 検索(韓国) – Korea Meteorological Administration (weather.go.kr)

マグニチュード4(M4)以上一覧(1978/1-2024/7)

1978/1-2024/7の期間において、『58回』マグニチュード4以上の地震が発生しています。

マグニチュード4(M4)以上一覧(1978/1-2024/7)
No 日時 マグニチュード 深さ(km) 最大震度 緯度 経度
58 2024/6/12 8:26 4.8 8 5 35.70 N 126.72 E
57 2023/11/30 4:55 4 12 5 35.79 N 129.42 E
56 2023/5/15 6:27 4.5 31 3 37.87 N 129.52 E
55 2022/10/29 8:27 4.1 12 5 36.88 N 127.88 E
54 2021/12/14 17:19 4.9 17 5 33.09 N 126.16 E
53 2021/8/21 9:40 4 7 2 35.70 N 124.70 E
52 2019/4/19 11:16 4.3 32 4 37.88 N 129.54 E
51 2019/2/10 12:53 4.1 21 3 36.16 N 129.90 E
50 2018/2/11 5:03 4.6 14   36.08 N 129.33 E
49 2017/11/15 16:49 4.3 10   36.12 N 129.36 E
48 2017/11/15 14:29 5.4 7   36.11 N 129.37 E
47 2016/9/19 20:33 4.5 14   35.74 N 129.18 E
46 2016/9/12 20:32 5.8 15   35.76 N 129.19 E
45 2016/9/12 19:44 5.1 15   35.77 N 129.19 E
44 2016/7/5 20:33 5 19   35.51 N 129.99 E
43 2014/4/1 4:48 5.1 8   36.95 N 124.50 E
42 2013/9/11 13:00 4     33.56 N 125.39 E
41 2013/5/18 7:02 4.9     37.68 N 124.63 E
40 2013/4/21 8:21 4.9     35.16 N 124.56 E
39 2011/6/17 16:38 4     37.89 N 124.81 E
38 2009/5/2 7:58 4     36.56 N 128.71 E
37 2008/5/31 21:59 4.2     33.50 N 125.69 E
36 2007/1/20 20:56 4.8     37.68 N 128.59 E
35 2005/6/29 23:18 4     34.50 N 129.05 E
34 2004/5/29 19:14 5.2     36.80 N 130.20 E
33 2003/6/9 10:14 4     36.00 N 123.60 E
32 2003/3/30 20:10 5     37.80 N 123.70 E
31 2003/3/23 5:38 4.9     35.00 N 124.60 E
30 2002/8/10 21:47 4     35.10 N 123.40 E
29 2001/11/24 16:10 4.1     36.70 N 129.90 E
28 1999/1/11 13:07 4.2     38.30 N 128.70 E
27 1998/2/10 21:11 4.1     37.80 N 123.60 E
26 1997/6/26 3:50 4.2     35.80 N 129.30 E
25 1996/12/13 13:10 4.5     37.20 N 128.80 E
24 1996/1/24 5:09 4.2     37.90 N 129.60 E
23 1995/7/24 19:02 4.2     38.20 N 124.40 E
22 1994/7/26 2:41 4.9     34.90 N 124.10 E
21 1994/4/23 13:03 4.1     35.70 N 130.90 E
20 1994/4/23 12:41 4.5     35.10 N 131.10 E
19 1994/4/22 2:05 4.6     34.90 N 131.00 E
18 1993/3/28 10:16 4.5     33.10 N 123.80 E
17 1992/12/13 20:22 4     35.30 N 130.10 E
16 1992/11/4 2:30 4.4     34.70 N 122.80 E
15 1992/1/21 3:36 4     35.40 N 129.90 E
14 1987/3/6 7:10 4     38.70 N 125.50 E
13 1985/6/25 6:40 4     37.30 N 126.40 E
12 1985/1/14 12:44 4.2     34.60 N 129.90 E
11 1983/9/17 12:17 4.2     38.30 N 126.10 E
10 1982/8/29 3:18 4     37.20 N 125.90 E
9 1982/3/1 0:28 4.7     37.20 N 129.80 E
8 1982/2/14 23:37 4.5     38.30 N 125.70 E
7 1981/4/15 11:47 4.8     35.90 N 130.10 E
6 1980/1/8 8:44 5.3     40.20 N 125.00 E
5 1979/2/8 8:52 4     36.60 N 126.70 E
4 1978/11/23 11:06 4.6     38.40 N 125.60 E
3 1978/10/7 18:19 5     36.60 N 126.70 E
2 1978/9/16 2:07 5.2     36.60 N 127.90 E
1 1978/8/30 2:29 4.5     39.10 N 124.20 E

マグニチュード5(M5)以上一覧(1978/1-2024/7)

同じく1978/1-2024/7の期間において、マグニチュード5以上の地震は、わずか『10回』となります。

マグニチュード5(M5)以上一覧(1978/1-2024/7)
No 日時 マグニチュード 深さ(km) 緯度 経度
10 2017/11/15 14:29 5.4 7 36.11 N 129.37 E
9 2016/9/12 20:32 5.8 15 35.76 N 129.19 E
8 2016/9/12 19:44 5.1 15 35.77 N 129.19 E
7 2016/7/5 20:33 5 19 35.51 N 129.99 E
6 2014/4/1 4:48 5.1 8 36.95 N 124.50 E
5 2004/5/29 19:14 5.2   36.80 N 130.20 E
4 2003/3/30 20:10 5   37.80 N 123.70 E
3 1980/1/8 8:44 5.3   40.20 N 125.00 E
2 1978/10/7 18:19 5   36.60 N 126.70 E
1 1978/9/16 2:07 5.2   36.60 N 127.90 E

地震に弱いピロティ構造が問題視される!

韓国では、土地を有効活用するために、1階部分を柱だけの空間にして駐車場 などとし、2階以上をオフィスや居住スペースにする「ピロティ構造」の建物が多く、地震で被害が目立っている。

「元々地震には弱い。地震に耐えるためには1階から最上部までを柱でつなぐ必要があるが、韓国では1階部分にだけ柱を設け、その上は壁面だけで建てられたものが多い」という問題点が挙げられる。

実際に大きな地震により、

  • 1階の駐車場部分の柱がアメのように曲がって断裂した4階建てビル
  • 建物が傾いたアパート
  • 外壁が落下した大学校舎

など被害は多数とされている。

安全神話が崩れた韓国において、今後耐震基準の強化が求められるでしょう。

そういった意味では、12階に住んでいる筆者も不安を覚える今日この頃ですが、

韓国は、外国人や低所得者に手厚い支援をしてくれるし、食べ物も美味しいし、とても住みやすい国なので、移住先としておすすめです(^^)/

 

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