韓国ドラマのPPLとは?作品を支える広告ビジネスの正体
韓国ドラマを見ていると、特定の商品名やブランドロゴがはっきり映る場面があります。
日本のドラマに慣れている人ほど、「少し広告っぽい」と感じるかもしれません。

韓国在住の筆者も、家族でNetflixの韓国ドラマを見る中で、KOPIKOのような商品が何度も登場する場面に違和感を覚えました。
しかし、韓国ドラマのPPLは単なる宣伝ではありません。
高額な制作費を支え、韓国企業の海外展開にもつながる重要なビジネスモデルです。
- 韓国ドラマ PPLの意味が分かる
- なぜ韓国ドラマに広告が多いのか分かる
- KOPIKOがよく登場する理由が分かる
- 日本ドラマとの違いが分かる
- 韓国企業のマーケティング戦略が分かる
韓国ドラマのPPLとは何か
韓国ドラマのPPLとは、ドラマの中に商品やブランドを登場させる広告手法です。
日本語では「間接広告」や「商品配置広告」と呼ばれます。
たとえば、登場人物が特定のコーヒーを飲む場面があります。
人気俳優が化粧品を使う場面もあります。
スマートフォン、車、チキン店、カフェ、コンビニなどもPPLの対象になります。
韓国ドラマでは、商品を背景に置くだけではありません。
登場人物が商品を手に取り、使い方まで見せる演出が多くなります。
なぜ韓国ドラマはPPLが多いのか
結論から言うと、韓国ドラマの制作費が高いからです。
近年の韓国ドラマは、韓国国内だけでなく世界市場を前提に作られています。
有名俳優の出演料、海外ロケ、CG、衣装、美術セットなどに大きな費用がかかります。
NetflixやDisney+などの配信サービス向け作品では、映像の質も非常に高くなりました。
高品質な作品を作るには、安定した資金が必要です。
その資金源の一つがPPLです。
韓国では、ドラマ本編中にCMを頻繁に挟まない放送文化がありました。
そのため、作品内に広告を入れる手法が発展しました。
PPLは韓国ドラマ産業を支える仕組みになっています。
KOPIKOが韓国ドラマに出てくる理由

韓国ドラマのPPLで特に有名な商品がKOPIKOです。
KOPIKOはコーヒー味のキャンディです。
韓国ドラマでは、眠気覚ましの小道具として登場することがあります。
筆者が視聴している「素晴らしき新世界」でも、KOPIKOが印象的に登場しました。
主人公のシン・ソリが喧嘩でボコボコにされた後に、占い師からKOPIKOをもらう場面がありました。
また、主演男性のセゲが寝不足で目の下にクマを作った状態で、KOPIKOを舐める場面もありました。
その直後にクマが消える演出は、日本人視聴者にはかなり不自然に見えます。
韓国人の妻も「PPLがやり過ぎ」と話していました。
一方で、KOPIKOはPPL商品として使いやすい特徴があります。
- 小さくて持ち運びやすい
- 職場や学校の場面に入れやすい
- 眠気覚ましという役割が分かりやすい
- 会話のきっかけにしやすい
- 商品名が画面に映りやすい
物語に自然に入れやすい商品ほど、韓国ドラマのPPLでは使われやすくなります。
韓国ドラマでよく見るPPLの種類
| ジャンル | よく出る商品・サービス | 登場しやすい場面 |
| 食品・飲料 | KOPIKO、ラーメン、チキン、コーヒー | 仕事中、夜食、デート、休憩 |
| 美容 | リップ、スキンケア、香水、マスク | 出勤前、デート前、寝る前 |
| IT | スマホ、アプリ、メッセージ画面 | 連絡、決済、検索 |
| 自動車 | 韓国メーカーの車 | 通勤、送迎、追跡、ドライブ |
| 店舗 | カフェ、チキン店、コンビニ | 会話、告白、作戦会議 |
韓国ドラマのPPLは、食べ物や飲み物だけではありません。
美容、IT、自動車、店舗ビジネスまで幅広く使われています。
韓国ブランドの海外展開に興味がある方は、以下の記事も参考になります。
アモーレパシフィック韓国最大手の成功法則と日本市場のローカライズ戦略
韓国ドラマPPLが視聴者に与える効果
PPLの強みは、広告を見ている感覚が薄い点です。
通常のCMは、視聴者が広告だとすぐに分かります。
一方で、ドラマの中に出てくる商品は、登場人物の生活の一部として記憶されます。
好きな俳優が使っている商品なら、さらに印象に残ります。
韓国ドラマは海外ファンも多いため、PPLは国境を越えた広告になります。
放送後にSNSで商品名が話題になります。
検索数が増える場合もあります。
韓国旅行中に同じ商品を探す人も出てきます。
韓国ドラマPPLは、韓国ブランドを世界へ広げる仕組みでもあります。
韓国ドラマPPLが批判される理由
韓国ドラマのPPLは、うまく使えば自然な広告になります。
しかし、過度な露出は作品の世界観を壊します。
特に次のような演出は批判されやすくなります。
- 商品を不自然に長く映す
- 登場人物が急に商品名を説明する
- 物語と関係ない場面で商品が出る
- 同じ商品が何度も出る
- 広告のために会話が止まる
「素晴らしき新世界」のKOPIKOのように、視聴者が物語より広告を意識してしまう場面もあります。
優れた作品ほど、PPLの違和感が目立ちやすくなります。
広告収入は必要ですが、作品の没入感を壊さないバランスが重要です。
日本ドラマと韓国ドラマのPPLの違い
| 比較項目 | 韓国ドラマ | 日本ドラマ |
| ブランド露出 | はっきり見せる | 控えめに見せる |
| 商品名の扱い | セリフに入ることがある | 直接言わないことが多い |
| 広告の位置 | 物語の中に入る | 番組前後や協賛が中心 |
| 視聴者の反応 | 話題化しやすい | 広告として意識されにくい |
日本のドラマでも商品協力やスポンサーは存在します。
しかし、韓国ドラマほど商品名やロゴが前面に出ることは多くありません。
日本人が韓国ドラマPPLに違和感を覚える理由は、広告表現の文化差にあります。
日韓ビジネスの文化差については、以下の記事でも詳しく解説しています。
「日本と韓国のビジネスマナーの違い」を知らないと現場で誤解が起きます
韓国企業はなぜPPLを重視するのか
韓国企業がPPLを重視する理由は、ドラマの影響力が大きいからです。
韓国ドラマはアジアだけでなく、欧米や中南米でも視聴されています。
人気作品に商品が登場すれば、世界中の視聴者へ認知を広げられます。
特に化粧品、食品、ファッション、家電は韓国ドラマと相性が良い分野です。
韓国企業は、エンタメと商品販売を結びつけるのが非常に上手です。
HYBEのようなエンタメ企業の海外戦略にも、同じ発想が見られます。
HYBE日本支社とは?会社概要・所在地・採用・年収・&TEAM戦略から炎上騒動まで徹底解説
韓国ドラマPPLから日本企業が学べること
韓国ドラマPPLは、日本企業にとっても参考になるマーケティング手法です。
商品を単に宣伝するだけでは、消費者の記憶には残りにくくなります。
しかし、物語や感情と結びついた商品は強く記憶されます。
韓国企業は、商品を「使う理由」とセットで見せるのが得意です。
KOPIKOなら眠気覚ましです。
チキンなら仲間との時間です。
化粧品なら自信や変化です。
この見せ方は、日本企業が韓国市場へ進出する際にも重要になります。
韓国企業との取引や韓国市場進出を考えている方は、以下の記事も参考になります。
在韓筆者が見た!韓国進出の日本企業一覧|韓国人は意外と知らない
まとめ:韓国ドラマ PPLは広告であり韓国ビジネスの縮図でもある
韓国ドラマ PPLとは、ドラマの中に商品やブランドを登場させる間接広告です。
韓国ドラマでPPLが多い理由は、制作費の高さと広告収益の必要性にあります。
KOPIKOのような商品は、眠気覚ましという役割が分かりやすいため、ドラマ内で使いやすい商品です。
一方で、演出が過度になると視聴者の没入感を壊します。
韓国ドラマPPLは、単なる広告ではありません。
韓国企業が世界市場へ商品を広げるための戦略でもあります。
韓国ドラマを視聴する際は、商品がどの場面で登場するのかにも注目してみてください。
ドラマの楽しみ方が広がるだけでなく、韓国ビジネスの強さも見えてきます。
▼KOPIKOをまだ食べたことが無い方は一度お試しください。意外とハマります(笑)

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